オナ禁を続けていると「エロ禁をしていれば射精だけしていいか?」という疑問が湧いてくることがあります。
特に初期の中毒状態の場合に多いのが「オナ禁が意味が無い理由」などを調べて逃避行動に走ることがあります。
イージーなオナ禁か?ハードなオナ禁か?
オナ禁のやり方としては、「ポルノサイトと射精の両方を禁じるオナ禁」と、「射精はアリでポルノサイトの閲覧を禁じるオナ禁」があります。
後者の「射精あり・ポルノサイト禁止」のオナ禁の大部分を占めているのは、射精禁で得られる効果ではなく、エロ禁によって得られるものだとする理論から来ています。
具体的には、射精とテストステロン値との関係を記したデータがありますが、このデータによると、オナ禁開始から7日後でテストステロン値がピークアウトすることになります。
以下のサイトでは、射精頻度とテストステロン増減についての研究結果がまとめられています。
射精がテストステロンレベルに及ぼす影響
https://medshun.com/article/how-much-does-ejaculation-affect-testosterone
射精直後にテストステロンレベルの即時低下が確認でき、 約10〜15%減少します。
そして、射精後約1〜3時間の間にはテストステロン生産が射精後1~3時間減少。
その後、24時間~36時間以内に、通常のテストステロンレベルに戻るということです。
すなわち、射精によって一時的にテストステロン値は減少するものの、時間が経つと元に戻り、定期的な射精はテストステロン値に大きな影響を与えないということです。
ただし、長期オナ禁後のテストステロンレベルの増加を示すデータはあります。
なので、データから判断すると、射精単体でテストステロンが受ける影響は実は限定的だと言えるのです。
よって、オナ禁によって得られる効果は射精禁止から得られるものではなく、実際はポルノ禁止によって得られることが多くなります。
ポルノの害は明白
一方で、ポルノの害は、射精による一時的なテストステロンレベルの減少にとどまりません。
ポルノ中毒者の脳は、麻薬中毒患者の脳と似ています、以下が、ポルノ視聴が脳に与える影響の例です。
灰白質の減少: マックス・プランク人間発達研究所の研究によると、ポルノを頻繁に視聴する男性は、脳の灰白質の量が少ないことが明らかになりました。特に、報酬システムの一部である線条体の体積が小さくなることが確認されています。この研究では、ポルノ視聴時間が長いほど、線条体の体積が小さくなる傾向がありました (Max Planck Neuroscience –) (MPIB Berlin)。
報酬システムの低下: 頻繁にポルノを視聴する男性は、性的な画像を見たときの報酬システムの活動が低下することも報告されています。これは、強い刺激を求める傾向が強まるためと考えられています (livescience.com)。
動機付けの低下: 研究では、ポルノを視聴する頻度が高い男性は、動機付けに関連する脳の部位の機能が低下していることも示されています。これにより、ポルノ依存が強まり、さらなるポルノ視聴が必要になるという悪循環が生じる可能性があります (RELEVANT) (South China Morning Post)。
まとめると、ポルノサイトの閲覧に害があることは明らかではあるが、射精によるテストステロンの減少は長期的に見ればないということになります。
射精を行うのは、自然な現象であり、長期の射精禁止は前立腺がんのリスク向上などがあると言われています。
「ポルノ禁・射精あり」は甘え
これを見れば、ポルノサイトを見なければ、射精はしてもいいという結論に至るのが納得であるかのように思います。
これが世の中のマスターベーションは悪くない、適度にやっておいた方がいいという考え方の元にもなっているのでしょう。
確かに射精によって下がるテストステロン値はいずれ戻るので問題はないのです、しかし真の問題は、別の部分にあります。
それは「一度だけなら」という甘え、誘惑からの規律の崩壊です。
こうした甘えは、中毒者にとっては「リセットする理由」となり、一気に元の生活に逆戻りするきっかけとなり得ます。
「一度ぐらいならいいか」「射精だけなら」そんな気持ちで手を出すことによって、より強い快楽を求めるようになり、ポルノサイトへの強い渇望が湧いてくることになるからです。
楽にはなるでしょうが、元の生活に戻る危険があります。また、一時的とは言え、テストステロン値が減少する点も見逃せません。
なので、あえて言いたいのが「ポルノ禁・射精ありは甘えである」ということです。
パートナーとの行為は、オキシトシンを発生させ、男性に自信をもたらすので例外ではありますが、基本的に自ら射精をすることは禁ずるべきです。
意思が弱い人間が、「ポルノサイトは見ないから射精はしてもよい」というような甘い考えで臨むと、まず間違いなく失敗することになるからです。
「一度ぐらいなら」「射精だけなら」そんな気持ちで手を出すことによって、より強い快楽を求めるようになり、ポルノサイトへ戻ることが考えられるからです。
最近はポルノサイトだけでなく、SNSでも露出の多い画像や、ネットフリックスなども性的に興奮するコンテンツは増えました。
「一度だけなら…」そんな気持ちで射精をするのは、麻薬に手を出してしまう依存症患者と同じ状況と言えるではありませんか?
自分のパートナー以外では射精しないという鉄の掟を用いることで、本来の男(オス)としての強さを取り戻します。
本当に必要であれば夢精などで体外に排出されるので、あえて自分でする必要はありません。
「エロ禁・射精あり」は甘えなのです。では、今日もご安全に。
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